ジュエリーデザイナーの机 | 田中オリエブログ

アンリガトウ代表・ジュエリーデザイナー田中オリエの起業お役立ちブログです。東京武蔵小山で予約制ジュエリーサロン営業中

運命を変えた1枚の絵/フェルメール展レポ

四半世紀。25年。 ずっと恋い焦がれていた1枚の絵が ありました。

私が、絵を書いてみたいと 思うきっかけになった1枚の絵。

いつもはベルリンにあるその絵。 初来日で、向こうから会いにきて くれたのです。

今日、やっと会いに行ってきました。

初来日「ワイングラス」との出会い

私が、高卒で特殊法人に 就職した年に、職場でもらった 造幣局のカレンダー。

世界の名画が印刷された そのカレンダーの中にあった フェルメールの 「ワイングラス」

 

*ここ話すと長くなるので 興味のある方はこちらをどうぞ。

田中オリエプロフィールストーリー⑵やりたいことがわからない!

はしょってお話すると、 この「ワイングラス」を見て 油絵の教室に通うことにしたのです。

その後フェルメールに興味をもち この本に載っていた 真珠の耳飾りの少女も 鉛筆デッサンで模写しました。 そして油絵を描くにあたって選んだのが 「牛乳を注ぐ女」です。

 

今回の展示会は 私が絵を描くきっかけになった 「ワイングラス」と

ジュエリーデザイナーという 職業を知るきっかけになった 「牛乳を注ぐ女」の

2枚が来日しているのです。

フェルメール展で感じたこと

フェルメールの絵には物語がある

私普段は、音声ガイド借りないのです。 でもこの展示会は音声ガイドが込みだった ので、聞きながら回っていました。

フェルメールの絵の解説を 聞いてた時に、ふと気がついたのは 絵の中に描かれているモチーフに いろんな意味が含まれていること。

目の前にあるものを そのまま写真のように描くのではなく そこになんらかのフィクションをいれて

例えば、窓のステンドグラスには 手綱を持つ女性が描かれていて、 「節制」を意味しているとか。 聞きながら、あ、フェルメールは 絵の中に物語を描いているんだなと 気がついたのです。

私は自分のブランドアンリガトウが 「物語をジュエリーにありがとうをジュエリーに」 というコンセプトをつくっているように

物語や意味をジュエリーにこめる ことが好きで得意なのですが ただ、なんとなく「好き」だと 感じていたフェルメールに、自分との 共通点を見つけたような気持ちで 嬉しくなりました。

あ、だからなんだか好きなのかな、と。 頭で考えて好きじゃなくて 心で感じて好きになった絵だったのですが 自分がどこを好きになったのかなと 考えるのは新たな発見がありました。

やっぱり私のベースは 物語なのだなと。 物語をジュエリーにする、という 方向性は間違ってないんだなと。

再確認できました。

 

画家って画家だけやってるわけじゃないのね。

画家って、結構「弟子」とってるのですね。 絵って、その人が描くでしょ。

レンブラントだったらレンブラントが 描くわけで、弟子に分業でやらせている わけではない。

でも、例えばレンブラントの絵を 素敵だなと思う人が、習いになのか 教えてもらいになのか、とにかく 「弟子」という形で影響を受けている。

なんだ、教えることも 平行してやってるんだな。

最近、「教える」ことに 興味が向いてきているのですが 「デザイナー」と「教える」 「後進を育てる」を同時進行って 難しいのかなって思ってたのです。

でも、やってんじゃん、って。 レンブラントもやってるんじゃん。 天才って言われる人でも、 人を育てることをやってる。 私にできないわけないじゃん。

そんな風に思いました。 なんだか、思考が硬かったな。 そんな四角く考えなくていいのかも。

 

フェルメールの絵は私にとって こんな風に特別なのです。 絵を鑑賞するというより 絵と会話するような気持ちで 絵を観ておりました。

この絵を描く時に この線を描く時に どんな風に思いながら 筆を重ねたのだろう。

油絵って、重ねて描けるから 自分でここで終わりって決めないと いくらでも描けてしまう。 この絵をどうしてこれで完成、と 思えたのだろう。

あなたがこの絵を描いてくれたから 私はデザイナーになりました。 そう報告して来ました。

来年年明けにもう1枚、絵が来日 することがきまっていますので また「会いに」行こうと思います。

フェルメール好きの ジュエリーデザイナーが 来年1/7〜3/末まで 東京武蔵小山駅前に期間限定ショップを オープンします。

フェルメール好きの方は ぜひフェルメールについて 語りに来てください^^

そうでないかたも ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね! 路面店情報はこちらから

https://anneligatou.com/

 

[かさこ塾フェスタ]