デザイナーとアーティストの違い/「好きを仕事にする」とは
私はジュエリーデザイナーです。作家ではありません。
先日かさこ塾の後にある交流会で、
名刺に表記していた「アクセサリー作家向けパーツ開発屋」を見て、
「作家向け、って
自分の作品を世に出したい、とかじゃないんですか?」と聞かれました。
その時になんのためらいもなく
「私はデザイナーだから、お客様の欲しいものを形にするのですよ」と
言っていた。
絵を描いて食べていきたいと思って
デザイナーを志していた頃は、「自分のアイデアをジュエリーで表現したい」でした。
実際に学生のときに出したコンテストで賞もたくさん頂いていて。
コンテストってテーマがあるものもありますが「自分を出す」なんですよね。
まさにアーティストの分野です。
でも、3社目の業界No1ダイヤモンド専門店に入った時に
本当に1年間全く社内コンペに通らなくて。
学生のときに出したコンテストでは賞もたくさん頂いていたのになぜ??
って本当に悩みました。
1年後、初めて採用になったのは
新規事業のティアラのデザイン。
どちらかというとアーティストの分野に近いものでした。
採用になり、それが月9ドラマ
本当に嬉しくて。
そこで初めて
「着けてもらえる喜び」を知ったのだと思います。
お客様目線でものづくりしていると思っていたけれど
全然できていなかった。
お客様(身につけて頂く方)に喜んでもらえるように
という目線で開発するようになってから
社内コンペに通り出し、
担当していた3ブランドでそれぞれ同時に売り上げNo1の
商品を開発することができるようになりました。
私はアーティストでなくてデザイナーです、と
意味を持って言い切れるようになったのは
それからだと思います。
デザイナーは「お客様ありき」
そのお客様のニーズ(ご要望)の中で
どれだけ素敵な提案ができるか。
出そうとしなくても「出てしまう」
それが個性であり、私の中のアーティストな部分。
いまはそう思っています。
その後もコンペには応募し、賞も頂いていますので
自分のキャパが2倍に広がった感じでしょうか。
こんな私がいまご提供している
がパワーアップして連続講座になります。
もうすぐ詳細アップしますので
楽しみにお待ちくださいませ。
[profile]